廃位となった光海君(クァンヘグン)の最期の地は済州島だった!

いつまで生きた?

光海君を乗せた船が済州島に向かうとき、役人たちは行き先がわからないように、船のまわりを大きな布で隠した。
一応はそこまで配慮したとはいえ、済州島に着けば、すぐにわかってしまう。
「なぜ、こんなところへ……」
光海君は心底から嘆いた。
役人は必死になぐさめようとした。
「ご在位のとき、良からぬ者を遠ざけて政治に関与させなければ、済州島まで来ることはなかったでしょうに……」
すべては後の祭りだった。




屈辱の中で済州島で暮らした光海君。
「王様だったのに、今は本当に情けない」
周囲からは多くの陰口がもれてきた。
光海君もどんなに悔しかったことか。
しかし……。
意外と済州島の水が合ったのかもしれない。
光海君が世を去ったのは1641年のことだ。
廃位となってから18年が過ぎていた。
享年は66歳。
朝鮮王朝の27人の王の中で、四番目の長寿だった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

これが光海君(クァンヘグン)という国王だ!

〔物語〕もし光海君(クァンヘグン)が現代に甦ったら何を語る?

仁祖(インジョ)は王子のときに綾陽君(ヌンヤングン)と呼ばれた!

仁祖(インジョ)の屈辱を象徴する三田渡(サムジョンド)の碑!



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