決起した首陽大君(スヤンデグン/世祖〔セジョ〕)は何をしたか

用心を重ねた首陽大君

外はすでに陽が落ちかけていた。
首陽大君は従者二人と金宗瑞の屋敷の門に立った。迎えたのは金宗瑞の息子の金承圭(キム・スンギュ)だった。
金承圭は首陽大君の訪問をいぶかしく思った。しかし、王族の重要人物だけにむげにできなかった。金承圭は父に首陽大君の来訪を告げた。それを聞いて、金宗瑞は門のところまで出てきた。
門をはさんで向かい合った金宗瑞と首陽大君。二人はともに一定の距離を保った。




金宗瑞は首陽大君を屋敷の中に引き入れたいところだ。中には、武芸に心得がある者たちが何人もいるので、首陽大君に圧力をかけることができる。そのあたりは首陽大君も承知していて、彼は屋敷の中に入ろうとしなかった。
逆に、首陽大君はどうにかして金宗瑞を屋敷から外に出そうと頭を働かせた。そのとき、首陽大君は自分の沙帽(サモ/位の高い人がかぶる冠)に付いていた羽飾りがとれていることに気づいた。彼はすかさず金宗瑞に、羽飾りを貸してほしいと頼んだ。
その申し出を受けて、金宗瑞は金承圭に新しい羽飾りを取ってくるように命じた。
(ページ3に続く)

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