正祖(チョンジョ)は貞純(チョンスン)王后を処罰しなかった

黒幕の一人

正祖が処罰すべきかどうかで悩んだ相手が祖母でした。この祖母というのは、英祖の二番目の正妻だった貞純(チョンスン)王后のことです。
英祖は最初の妻だった貞聖(チョンソン)王后が亡くなったあとに51歳も若い妻を迎えていて、それが貞純王后です。
彼女は思悼世子を追い詰めた黒幕の一人になっていました。
正祖としても、ぜひとも父の怨みを晴らしたかったでしょうが、儒教社会では祖母を簡単には処罰できません。
「孝」にそむく行為の最たるものだからです。




王になってすぐにそういうことをしてしまえば、一気に人望を失ってしまったでしょう。しかも、貞純王后も断食をして処罰を逃れようとしていました。そのしたたかさは並ではありません。
「父親の無念を晴らすために処罰したほうがいいのか、それとも長幼の序を守って不問にしたほうがいいのか」
正祖は悩みますが、結局は処罰しませんでした。これが、正祖にとって命取りになってしまうのですが……。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

名君だった22代王・正祖(チョンジョ)/朝鮮王朝国王列伝22

正祖(チョンジョ)を悩ませた恵慶宮(ヘギョングン)と貞純(チョンスン)王后!

イ・サン(正祖〔チョンジョ〕)の妻の孝懿(ヒョウイ)王后とは誰か?

危篤になる前のイ・サン(正祖〔チョンジョ〕)は何を語ったか

英祖(ヨンジョ)と正祖(チョンジョ)!激動の朝鮮王朝史8




ページ:
1

2

関連記事

ページ上部へ戻る