朝鮮王朝にはこんなにも王位継承をめぐる重大事件が多かった!

朝鮮王朝の重大事件

始まりから物騒だった朝鮮王朝の後継者争い。王朝の歴史には、次のような騒動があった。
◆1455年に6代王・端宗(タンジョン)の叔父だった首陽大君(スヤンデグン)が脅す形で王位を強奪して7代王の世祖(セジョ)になった。
◆10代王・燕山君(ヨンサングン)が1506年にクーデターで追放され、異母弟が11代王・中宗(チュンジョン)として即位した。
◆12代王・仁宗(インジョン)は継母によって毒殺された可能性が高く、その継母の息子が13代王・明宗(ミョンジョン)になった。
◆15代王・光海君(クァンヘグン)は14代王・宣祖(ソンジョ)の側室から生まれたが、王に即位すると宣祖の正妻が産んだ異母弟を殺害している。
◆15代王・光海君が1623年に王宮から追放されて16代王・仁祖(インジョ)が即位した。
◆仁祖の長男であった昭顕(ソヒョン)世子が1645年に急死。父の仁祖に毒殺された疑いが濃い。




◆20代王・景宗(キョンジョン)がわずか4年の在位で急死。異母弟の英祖(ヨンジョ)が毒殺したという噂が王宮を騒がせた。
◆21代王・英祖が1762年に息子の思悼世子(サドセジャ)を米びつに閉じ込めて餓死させた。
◆22代王・正祖(チョンジョ)が1800年に急死。彼の祖父・英祖の継妃だった貞純(チョンスン)王后が毒殺したという疑惑が起こった。
こうした騒動は時代劇の恰好の題材になっている。時代劇があれほど面白いのも、朝鮮王朝の史実が波瀾万丈だったからだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)



固定ページ:
1

2

関連記事

ページ上部へ戻る