朝鮮王朝で在位が短かった国王は誰なのか

 

朝鮮王朝の518年間に国王は27人いた。この中で、在位が一番長かったのは英祖(ヨンジョ)だが、逆に在位が短かったのはどんな国王だろうか。王権が短命に終わった国王を見てみよう。




特に在位が短かった3人

朝鮮王朝の国王で一番在位が短かったのは、12代王の仁宗(インジョン/1515~1545年)である。
在位は1544~1545年だが、わずか8カ月ちょっとだった。彼は、11代王・中宗(チュンジョン)と章敬(チャンギョン)王后との間に生まれたが、母が出産後すぐに亡くなったので母の愛を知らずに育った。
中宗の後を継いで即位したが、1年も経たずに急死してしまった。
継母の文定(ムンジョン)王后による毒殺説が流布している。
その他に、在位が短かった国王を列挙してみよう。
睿宗(イェジョン/1450~1469年)は8代王で在位は1468~1469年だった。
7代王・世祖(セジョ)の二男だが、兄が早世したのにともなって即位。しかし、19歳で亡くなり何ら政治的業績を残せなかった。




続いて、定宗(チョンジョン/1357~1419年)。
2代王で在位は1398~1400年。この定宗は、初代王の李成桂(イ・ソンゲ)の二男・芳果(バングァ)のことだ。父の王位を継いだが、実権は弟の芳遠(バンウォン)に握られて、独自の王政をできなかった。
1400年に退位して、以後はひっそりと暮らした。
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