悲惨な最期を遂げた端宗(タンジョン)に涙する

反逆の土地

端宗が寧越に配流されている最中、端宗の復位を企てた錦城大君(クンソンデグン/世祖の弟)が反逆者として告発された。
錦城大君は、実の兄の王位強奪を公然と批判したため、不穏分子とみなされて慶尚北道(キョンサンブット)の順興(スヌン)に流されていた。しかし、秘密裏に同志を募り、端宗を復位させる計画を念入りに始めていた。
錦城大君は順興の責任者を抱きこみ、その地を反乱の拠点に据えた。そして端宗を順興に招き、大義名分をもって世祖を追放しようとした。しかし、彼に仕える女性奴婢が夫の出世のために計画書を盗んでしまう。こうして計画はすぐに韓明澮(ハン・ミョンフェ)のもとへ伝えられた。
韓明澮は世祖の側近中の側近。彼は、多くの兵を率いて順興を強襲し、錦城大君を拘束した。




さらに、計画の拠点となった順興は、世祖によって“反逆の土地”として解体され、順興土着の役人から一般庶民まで多くの命が断たれてしまった。
世祖はこれで済ませなかった。
ついに端宗の殺害を決めたのだ。
(ページ3に続く)

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