監獄のような生活
西宮での暮らしはひどかった。
2人は外部との接触を一切禁じられて、家財も没収された。支給される食糧もほんのわずかだった。
まさに、奈落の底に突き落とされる、という表現がピッタリ。
「私はともかく娘だけは……」
それが仁穆王后の率直な気持ちだった。
彼女は娘のためにも、この辛い日々に耐えようとした。いつか監獄のような生活から解放される日を待ち望んで……。
幸いに、貞明公主は利発な娘だった。
彼女は自らの境遇をただ嘆くだけではなく、何かに打ち込むことで、しっかり心の支えにしようとした。
その支えが、貞明公主にとって「書」であった。(ページ3に続く)
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