- 2020-3-13
- 韓国時代劇の登場人物
- 張緑水, 朝鮮王朝, 歴史
王をたぶらかした悪女
国王の後ろ盾によってつけあがった張緑水は、燕山君と一緒に贅沢三昧の生活に溺れた。
さらに、倉庫から何度も財宝を持ち出して空にしてしまった。
その報告を受けた燕山君は増税を行なって国民たちを苦しめたり、富裕層の財産を没収したりした。
しかし、そんな燕山君の暴政は長くは続かなかった。
彼は1506年に起こったクーデターにより廃位となり、江華島(カンファド)に流罪となった。
一方の張緑水も王をたぶらかした女性として斬首に処されたうえに、彼女の遺体はしばらく市中にさらされた。
張緑水に多くの恨みを持っていた人々は、その遺体に向かって唾を吐いたり、石を投げたりした。
朝鮮王朝の悪女の中でも、ここまで恨まれた女性はいない。
それでも、貧しい家で育った女性が自らの欲望に溺れた結果と考えると、張緑水も朝鮮王朝の厳しい身分制度が生み出した悪女だと言える。
文=康 大地(コウ ダイチ)
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