- 2020-1-22
- 韓国時代劇の登場人物
- 朝鮮王朝, 歴史, 端敬王后
『七日の王妃』の主人公になっている端敬(タンギョン)王后は、わずか七日間だけ王妃になっていて、その後に廃妃(ペビ)となっている。なぜ、彼女は国王から離縁されなければならなかったのだろうか。
燕山君の異母弟
10代王の燕山君(ヨンサングン)は最悪の暴君だった。
王宮の中で酒池肉林に明け暮れ、官僚を大虐殺し、庶民には重税を課した。
多くの人が燕山君を怨み、ついに高官たちがクーデターを起こした。
彼を守ろうという部下は誰もいない。クーデター軍が王宮にやってくると、護衛兵はみんな逃げてしまった。
中には、あまりにあわてて逃げて便所に落ちた人までいた、と「朝鮮王朝実録」に書いてある。
ただし、いくらひどい王でも追放するとなると大義名分が必要になる。そこでクーデター軍がかつぎあげたのが、燕山君の異母弟の晋城大君(チンソンデグン)だ。彼も燕山君から相当にいじめられていた。
晋城大君の協力をとりつけようとしてクーデター軍が彼の屋敷に行ったところ、本人は「兄がついに私を殺しにきた」と早とちりして自決しようとした。妻が必死に止めた結果、何とか事なきを得た。
それでも、晋城大君はクーデターに反対した。
「兄を追放して王になるのは嫌だ」
そう言って晋城大君は同調することを拒否した。
(ページ2に続く)
中宗(チュンジョン)と燕山君(ヨンサングン)の異母兄弟同士の確執!
中宗(チュンジョン)はなぜ文定(ムンジョン)王后の悪行を止めなかった?
『七日の王妃』の端敬(タンギョン)王后はどんな女性だったのか