- 2020-5-4
- 韓国時代劇の登場人物
- 文定王后, 朝鮮王朝, 歴史
文定(ムンジョン)王后は11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の王妃である。中宗の二番目の王妃が産んだ長男が、後に12代王になる仁宗(インジョン)だ。しかし、その王妃は産後すぐに亡くなってしまう。そこで、中宗は再婚して文定王后が仁宗の継母になったのである。
恐ろしい継母
文定王后は最初こそ仁宗を可愛がっていたのだが、自分も中宗の息子を出産することになった。つまり、文定王后がお腹を痛めて産んだ子を王にしたいと思った途端に、仁宗が邪魔になってきたのだ。
やがて、文定王后は仁宗の暗殺を狙い始めた。
その手先になったのが鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)である。
実際、1544年に中宗が亡くなった後に即位した仁宗は、わずか8カ月で世を去ってしまう。
実は、文定王后が仁宗に渡した餅に毒が盛られていたと言われている。朝鮮王朝27人の王の中で、6人に毒殺疑惑があるのだが、仁宗が一番毒殺された可能性が高い。それほど、文定王后の罪は明らかなのだ。
「朝鮮王朝実録」にも、無理に文定王后が仁宗を呼んで、餅を食べさせる場面が書かれてある。
その餅に毒が盛られていたとすれば、文定王后はなんと恐ろしい継母なのだろうか。
仁宗の死によって、文定王后は自分が産んだ息子を王に就けることに成功する。仁宗に子供がいなかったからだ。
こうして即位したのが13代王・明宗(ミョンジョン)である。
(ページ2に続く)
実母の言いなりだった13代王・明宗(ミョンジョン)/朝鮮王朝国王列伝13
2人の悪女!文定(ムンジョン)王后と鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)
文定(ムンジョン)王后が継母だったことが仁宗(インジョン)の悲劇!