朝鮮王朝の15代王・光海君(クァンヘグン)。彼は1623年に仁祖(インジョ)が起こしたクーデターで王宮を追われ、廃位となってしまった。その後の彼が最後に流されたのが、極悪人の流刑地として知られた済州島(チェジュド)だった。
極悪人と一緒に
光海君は政治的に能力が優れた王であったが、王位を守るために、身内の王族を死に至らしめてしまった。
たとえば、兄の臨海君(イメグン)と異母弟の永昌大君(ヨンチャンデグン)。こうした悲惨な出来事を起こしてしまったことで、多くの恨みを買った。
その結果、1623年にクーデターを起こされて廃位となってしまった。
末路は「惨め」と言わざるをえない。
最初は、都からも近い江華島(カンファド)に流されたのだが、その後には、都から一番遠い済州島まで追いやられた。
本土から遠い南海の孤島。それが、当時の済州島の位置づけだった。
王まで務めた人物が、最後は極悪人と一緒に流刑の島で孤独に生きなければならない。これは、どんなに屈辱であったことだろうか。(ページ2に続く)
〔物語〕もし光海君(クァンヘグン)が現代に甦ったら何を語る?
仁祖(インジョ)は王子のときに綾陽君(ヌンヤングン)と呼ばれた!
仁祖(インジョ)の屈辱を象徴する三田渡(サムジョンド)の碑!