廃位となった光海君(クァンヘグン)の最期の地は済州島だった!(再読版)

いつまで生きた?

光海君を乗せた船が済州島に向かうとき、役人たちは行き先がわからないように、船のまわりを大きな布で隠した。
一応はそこまで配慮したとはいえ、済州島に着けば、すぐにわかってしまう。
「なぜ、こんなところへ……」
光海君は心底から嘆いた。
役人は必死になぐさめようとした。
「ご在位のとき、良からぬ者を遠ざけて政治に関与させなければ、済州島まで来ることはなかったでしょうに……」
すべては後の祭りだった。




屈辱の中で済州島で暮らした光海君。
「王様だったのに、今は本当に情けない」
周囲からは多くの陰口がもれてきた。
光海君もどんなに悔しかったことか。
しかし……。
意外と済州島の水が合ったのかもしれない。
光海君が世を去ったのは1641年のことだ。
廃位となってから18年が過ぎていた。
享年は66歳。
朝鮮王朝の27人の王の中で、四番目の長寿だった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

光海君について紹介している『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(康熙奉〔カン・ヒボン〕著〔実業之日本社/900円+税〕)

康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化と、韓流および日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』

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