1392年、李成桂(イ・ソンゲ/初代王の太祖〔テジョ〕)は朝鮮王朝を建国しました。首都の漢陽(ハニャン)は、現在のソウルです。王朝の拠点となる王宮の建設は、1395年に始まりました。
1592年に焼失
王宮の正式名称は「景福宮(キョンボックン)」です。その命名には、「大きな福を迎える」という意味があります。
その“福”が続いたのは1592年まででした。
1592年には朝鮮出兵が起こり、豊臣軍との戦乱の最中に景福宮は燃え尽きてしまいます。
以後、正宮は他に移り、景福宮は放置されたままでしたが、1865年、王の威厳を強めようとした26代王・高宗(コジョン)の父の手によって再建されました。(ページ2に続く)