英祖(ヨンジョ)は思悼世子(サドセジャ)を米びつに閉じ込めるとき何を語ったか(再読版)

ついに自決を命じた

英祖の叱責を受けて、思悼世子はひたすら許しを願った。
しかし、英祖はあっさりと突き放した。
「もう、よい。すぐにここを立ち去れ!」
きつく言われた思悼世子は仕方なく寝殿の外に出て、むしろを敷いてその上に平伏して待機した。




その後、再びおそるおそる英祖の前に出てきた思悼世子が見たのは、刀をふりかざして怒りまくっている父の姿だった。
思悼世子は頭を地面にこすりつけた。
「許してください。もう二度と意にそぐわないことはいたしません」
思悼世子はひたすら詫びたが、英祖は突き放して言った。
「自決せよ」
「今ここで自決するのだ」
思悼世子は英祖から自決を命じられた。
それは、実の父親とは思えないような冷酷な言葉だった。
(ページ3に続く)

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