- 2020-10-27
- 韓国時代劇の登場人物
- 朝鮮王朝, 歴史, 首陽大君
癸酉靖難(ケユジョンナン)
一番の難敵を排除した首陽大君は、そのまま側近たちを大勢引き連れて端宗のもとへ向かった。
首陽大君は端宗に宣言した。
「謀反を計画して王朝を危機に陥れる重罪人を処分しました。他にも謀反を考えている人物に心当たりがあります。奴らの処分も私にお任せください」
屈強な武臣たちを従わせる叔父の迫力に、端宗はただ従うしかなかった。
首陽大君は勝手に王命を発して、高官たちを王宮に招集した。そして、自分の意にそぐわない高官たちをその場で殺害していった。
一夜にして王宮は首陽大君とその一派に牛耳られることになった。
この事件が「癸酉靖難(ケユジョンナン)」であり、これによって首陽大君は朝廷の権力を掌中に収めた。
首陽大君の弟の安平大君(アンピョンデグン)も、対立する兄によって死罪になった(安平大君は『不滅の恋人』のイ・フィのモデルとなった人物だ)。
(ページ3に続く)
首陽大君(スヤンデグン)が起こした癸酉靖難(ケユジョンナン)とは何か
首陽大君(スヤンデグン/世祖〔セジョ〕)はなぜ政変を起こしたのか